カミュウ動物病院BLOG/横須賀市久里浜の動物病院

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2004年 08月 17日

情報

ここ数年フェレットの飼育数が増えた。
「フェレットは病気が少なく飼いやすい」とか「マンションでも飼える、おとなしい」とか散々テレビや本でブームをあおったからであろう。

でも実際犬や猫と比較しても一番腫瘍の発生率が高く、副腎腫瘍・インスリノーマー・肥満細胞腫・リンパ腫・扁平上皮ガンなどがよく発生する。中でも困った物が扁平上皮ガンや肉腫。これらは通常、病理検査では正常組織の肉芽腫や炎症という診断がついてしまう事が多い。
日本にはフェレット専門の病理医がいないので、海外の専門医に組織診断を依頼している。
専門医でも正常組織と言う診断が下される事がほとんどで、非常に厄介な代物である。
そのパターンは様々だが著しく成長が早く、体表面に何カ所も転移し最終的に肺・肝臓に浸潤(ここまで来てようやく悪性腫瘍では?と認識される事がほとんど)してしまう。肺転移が始まると呼吸困難が起こり、肺炎と誤認される事が多い。

ハスキーブームのときもそうだった、漫画(全く興味がなく読んだ事無いが)のせいでみんなこぞって飼った。「頭がいい、おとなしい、従順」と言って。
でも実際はそのほとんどが「性格はきつくて、訓練に出しても手に負えず、散歩中に人や犬猫に噛み付く事故多発」で、捨てハスキーがものすごく多かった。
あれから十数年経ったが今も大事に飼われている方もいらっしゃる。

近隣ではアライグマの野生化が問題になっている。ミドリガメなども沢山野生化している。
私もそうだが、人は自分に都合の良い情報だけを取り入れてしまうところがある。不都合な事には気づかないふりをして。だが、命あるもの最後まで責任を持って飼ってほしいと思う。

薬品メーカーのお盆休みも終わり、通常の物流体系に戻りました。
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by camew_a_hospital | 2004-08-17 13:49


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