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カミュウ動物病院BLOG/横須賀市久里浜の動物病院

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2004年 10月 12日

リスク

先日報道番組で犬の遺伝病が取り上げられた。ボーダーコリーとミニチュアダックスの脳神経に関する病気。
ボーダーコリーについては以前から指摘されていて、DNA検査の発達とともにその遺伝子を持つ物は繁殖から除外するよう呼びかけられている。

ただし、このような遺伝性疾患は以前から他犬種にも存在し少し前まで人気のあったゴールデンに関しても股関節異常などが指摘されている。

これらはDNA解析と検査方法の向上によって見つかって来ただけで、以前から存在して来た物である。それにまして昨今の異常とも言える作られたブランド犬ブームで、需要が供給を上回り知識の無い人が繁殖を繰り返し流通しているためこの様な不幸が起っているのだと思う。

人権問題で禁止されているのだが、将来人の着床前診断や妊娠前診断がまた問題になりそうだ。

BSEの討論も見た。危険部位・全頭検査・感染リスクについてだった。

1.全頭検査しても今の検査精度では100%検出できない。感染牛でも21ヶ月令未満ではプリオンが少なくて発見出来ない。また検体の部位によっても同様。
2.危険部位の除去だけで99%リスクが取り除ける。
3.たとえ検査をすり抜けても危険部位を食べなければ小数点以下の感染リスク。
4.アメリカ牛の輸入再開の是非。政治問題。

たぶん今まで生きて来た中で、BSE感染牛肉は何度も食べていると思われる。人によってはアルツハイマーという診断で死んで行った人も多数いるはず。
感染が怖ければ牛・羊関連食品を一切食べないこと、100%予防が出来る。でなければ限りなく低いリスクで食べ続けるだけ。犬や猫の動物を飼う場合も同様か...?

by camew_a_hospital | 2004-10-12 11:43


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